三陸通い19
「被災地」という響き。
津波の被害に遭った方々と、純粋な人と人の関係になってきて、
僕自身が、「支援者」という自覚を持たなくなり、
「被災地に通う」という言葉が、だんだん好きではなくなりました。
僕たちの活動は、仕事でもなく、遊びでもなく、
ただ純粋に、人の輪の中に入って、
頼まれた事をやったり、逆に頼み事をしたり、
いろんな提案をしたり、提案をされたり、
気を使ったり、逆に気を使ってもらったり…
という、特に人間関係の上下もなく活動をしているなかで、
東京で暮らしてきた中で無意識に線引きしていた、いろんな事柄が、
いったいなんだったんだろうか…という疑問も沸き、
同時に、後先考えず、とにかく必死に何十往復と行き来を繰り返しているうちに、
残りの人生を楽しく生きてやろうという意欲も沸き、
この大地震と大津波が残していったものが、
良かったんだか、悪かったんだか、といえば、
きっと良いに違いないと思いたいという気持ちになり、
「被災」というネガティブな言葉以上に、
得られるものの大きさに感動しています。
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ま、ちょっとだけ、仕事らしい仕事もあり、
事務屋の根性が、ときどき顔を見せます。
今日も、元気な愛車にも助けられて、東北へ向かいます。
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タイトルを「被災地通い」から、「三陸通い」と変えました。
2012.06.21 | コメント(0) | トラックバック(1) | 走破日誌2012年
