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<国道男>工業男

DSC_0071.jpg

戦前の日本が好景気の頃。
僕の父の母の父は、
糸を作る工場を始めました。

関東大震災の復興のための助成金も受け、
三角屋根の木造の工場を建てました。

水力発電の動力で、撚糸の機械を動かしました。
工場には、工女さんの寄宿所も、食堂も、応接室もありました。

甲州や上州から、生糸を仕入れて、
顧客の希望に応じた太さや強さに糸をよって、
横浜方面に出荷しました。

中には海外に輸出されるものもあり、
洋名のラベルが貼られたそうです。

DSC_0039.jpg

三角屋根は、
機械の騒音の反響を防ぐ役割と、
明かり取りの役割があります。

北向きに明かり取りがあるのは、
工場内に直射日光が入ると、
糸に悪影響を与えるからだと言う。

戦後、生糸産業が斜陽化し、
祖父の代で、工場は閉業。

その後、電機メーカーの工場として貸していました。
そして、電機産業も今や海外の時代。
おととし撤退し、空き家になっていました。

この地域の地場産業であった撚糸の歴史を残す建物ですが、
諸事情で解体することになりました。

亡き祖父母だけでなく、父も、父の兄弟も、
親戚も、近所の人も、
昔からこの地にいる人には、思い出がたくさんあるようで、
今日は何人か、その最期を見届けにいらしていました。

形は変えても、代々、今も、
男どもは、工業が家業。

2010.08.01 | コメント(4) | トラックバック(0) | 国道男2010年

コメント

こんばんは。
戦前からの建物とは、すごいですね。
三角屋根や、北側に造られた明り取りの窓など、工夫されていますね。

解体されるのは、寂しいことですが、lonechuck999さんのカメラには、
この雄姿が、しっかり残されているのですね。

2010-08-02 月 01:23:10 | URL | petero k #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

■petero k さま
いつもありがとうございます。
一番悲しそうなのは、父です。
幼少期を過ごした、「子どもの遊び場」でもあったようです。
そんな父を見ていると、僕の体に流れる工業男の血を誇りに持たないといけないようです。
写真をたくさん撮ったので、竣工時に撮った古いアルバムの次のページに、載せようと思います。

2010-08-02 月 22:54:49 | URL | lonechuck999 #- [ 編集 ]

模型化してみては?

魅力的な建物ですね。
経済的なことを度外視すれば、ぜひとも残したい風情のある建物です。

実測して図面を起こしてから、模型化してみたらどうですか?
1/150ならばNゲージのパーツが使えて、便利ですよ。

2010-08-02 月 23:18:28 | URL | I.Z. #msMDKDL6 [ 編集 ]

Re: 模型化してみては?

■I.Z. さま
いつもありがとうございます。
やはり古くなってくると、維持管理も大変になってくるので、
こういうものを残すのは、とても大変なことだと思いました。
こうやって、古いものは無くなっていくんだなあ、と他人事が、自分の事になったことに、ある意味、勉強になりました。

模型にするには、設計図が必要になりそうですが、
昭和初期竣工なので、そういうものは無さそうです…

どちらかというと、細部が凝っていて、
建築的には、見どころがあるようなことを、大学の先生が言っていましたよ。

2010-08-06 金 00:18:57 | URL | lonechuck999 #- [ 編集 ]

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