国道339号 津軽平野開拓の中心都市・五所川原
十川の開削水路に架かる橋(青森県五所川原市)
流域の火山群から流れ出る岩木川は、弘前市で平野部に出て、これより下流域は日本でも有数の広さを持つ津軽平野を作っている。
江戸時代初期に津軽藩によって津軽平野の開拓が始まり、多くの用水路やため池が作られて、大規模な農業地帯が生まれた。
主な産物はコメとリンゴで、これらの農産物の集積地として五所川原市は発達した。
一方で、多くの川が流入してくる津軽平野は洪水の常襲地もあり、河川改修も大規模に行われている。
写真の川は、十川の河道付け替え改修のために、戦後の昭和20年代に開削された人工水路だ。
(07.07.15.撮影)
中心市街地・大町地区(青森県五所川原市)
人口5万人の五所川原市の中心部は、南北方向のR339と東西方向のR101が交差する要衝だ。
この2本の国道は、中心部付近ではほぼ並行して走っているが、R339が町の中心市街を通る。
五所川原駅前のアーケードのある商店街を通っていく。
しかし近年、郊外に大型商業施設(エルムの街)が立地し、中心市街の商店街の衰退が進んでいる。
(07.07.15.撮影)
ねぷたのまち(青森県五所川原市)
青森県と言えばねぷた(ねぶた)祭が有名で、青森市や弘前市がその代表的なまちである。
青森県内の各都市でも、それぞれのねぷた祭が開かれる。
五所川原市にもやはりねぷた祭があって、「立ねぷた」という独特のものらしい。
青森のねぷたに比べて高くて巨大で、最大で20mにも及ぶ山車が出る。
大正時代に電気が普及して電線が出来ると、「立ねぷた」は小型化せざるを得なくなり衰退していったが、平成10年に地元のボランティアによって「立ねぷた」は復活した。
現在は運行順路となる道路は、電線の埋設工事や道路の拡幅工事も順次行われている。
写真の交差点も山車の順路にもなっていて、お祭りの日は国道も神様の通り道になる。
(07.07.15.撮影)
次回は五所川原市北部を紹介します。
2009.12.07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 東北の国道
