県境付近の観光地区(青森県十和田市(旧十和田湖町)・秋田県小坂町)

秋田県・青森県の両県にまたがる十和田湖は、湖面上の県境が2008年までの約137年間、帰属が決まっていなかった。
137年前の廃藩置県以前は、秋田県側も含めて湖は全て南部藩の領地であったものだが、廃藩置県で分断されてしまった。
2008年に青森を6割、秋田を4割とする境界決定書を交わし、湖面に県境が描かれることになった。
陸側の県境は、中山半島の西の付け根にあり、両県にまたがるように旅館やホテルなどが並んでいる。
写真は県境から青森県を向いたところ。
(04.07.18.撮影) 国道454号重複区間
R454との交差点・和井内(秋田県小坂町)

十和田外輪山の西と南を半周する国道454号と、東と南を半周する国道103号は、南岸の区間を重複する。
湖岸近くを走ると、和井内交差点で2路線は分岐する。
国道454号は、西の外輪山を登って滝ノ沢峠で国道102号とぶつかって重複し、黒石市へ下っていく。
国道103号は外輪山の外側を下り、鹿角市をめざす。
「和井内」は、明治時代に十和田湖のヒメマス養殖など、十和田湖観光に尽力した和井内貞行にちなむものと思われる。
(04.07.18.撮影) 国道454号重複区間
短いですがR103の紹介終わり。
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2010.07.17
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単発モノですが、R103の十和田湖岸を紹介します。
宇樽部(うたるべ)地区(青森県十和田市・旧十和田湖町)

噴火した火山の火口が陥没して出来た地形を「カルデラ」と呼び、外輪山と、それに囲まれた盆地がある。
盆地に水が溜まって出来た湖を「カルデラ湖」と呼び、十和田湖は日本でも有数の規模のカルデラ湖だ。
カルデラ湖の周囲には外輪山が立ちはだかっているために、湖岸には低地が少ない。
十和田湖の周囲も急峻な山が迫っているが、宇樽部地区には宇樽部川が流れていて、湖岸で最大の平地を作っている。
明治初期に、湖、山、川、鉱山、と十和田湖の資源に目を付けた三浦泉八が、この地を開拓した。
国道454号は、宇樽部から外輪山の外の中心市街である五戸を結ぶ街道で、三浦泉八が整備した道を継承する。
(04.07.18.撮影) 国道454号重複区間
御倉半島の峠越え(青森県十和田市・旧十和田湖町)

十和田湖の南側には、2つの半島が突き出ている。
東側の半島を御倉半島、西側の半島を中山半島と言い、御倉半島の方が地形が急になっている。
国道は、半島の中腹を越える峠道になっている。
峠付近には「瞰湖台(かんこだい)」と名付けられた展望台があって、湖を一望できる。
この峠道は幅員が狭くカーブも多いため、バイパス整備を行い、平成18年に宇樽部バイパスが開通した。
(04.07.18.撮影) 国道454号重複区間
次回は、秋田県側の湖岸を紹介します。
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2010.07.15
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鶴田町の農業地帯1(青森県鶴田町)

岩木川が作る津軽平野の中は、多くの農業用の灌漑用水路が作られていて、農業が盛んな平野だ。
中でも五所川原堰と呼ばれる用水路は、江戸時代初期に作られた水路で、鶴田町をはじめ周辺町の農地が養われている。
平坦な農地の中を走る国道はまっすぐに伸びている。
歩道と車道の間にある柵のようなものは、冬季に活躍する防雪柵で、吹雪から視界を確保するためのものだ。
夏の間は折り畳んだ状態になっていてガードレールの役も兼ねている。
(07.07.15.撮影)
鶴田町の農業地帯2(青森県鶴田町)

地図を見ると分かるように、藤崎町のR7交点から五所川原市のR101交点までは、R339は旧道と新道が並行している。
今回は新道のほうの撮影をしてきた。
集落は旧道沿いにあって、新道の沿道には集落らしいものが無い。
新道沿いは農業地帯になっていて、広い平地が続く。
鶴田町も、周辺町と同様、コメとりんごの産地だ。
(07.07.15.撮影)
次回は五所川原市に入ります。
2009.12.02
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