国道504号 川内川が作る盆地の都市・宮之城
穴川の谷口の田園地区(鹿児島県さつま町・旧宮之城町)
シラス丘陵から流れ出る穴川は、東シナ海に注ぐ川内(せんだい)川の支流の1つだ。
上流の旧薩摩町から流れてきて、旧町境を過ぎたあたりから徐々に谷が開けてきて、宮之城盆地を作っていく。
川の流域には水田や畑が広がる田園地帯になっている。
(06.05.07.撮影)
田畑の広がる宮之城盆地(鹿児島県さつま町・旧宮之城町)
鹿児島県北部を横断して流れる川内川は、宮之城や大口などの盆地を持つ一級河川だ。
盆地には複数の支流が集まって大地を潤し、農業が発達して、人口が集積して、文化が集まってくる。
支流の穴川と本流の川内川が徐々に近づいてくると、平坦な土地も広くなり、大規模な水田・畑が広がる。
(06.05.07.撮影)
川内川に架かるとどろ大橋(鹿児島県さつま町・旧宮之城町)
川内川が作る宮之城盆地は、鹿児島市と熊本・福岡を結ぶ薩摩街道の要所にある。
そのため、宮之城は古くから経済・文化の中心地として栄えてきた。
橋の名前の由来である「轟(とどろ)の瀬」は、江戸時代以前には滝であった場所だが、物資の集積地であった宮之城への舟運航路の開発のために江戸時代に薩摩藩が開削したところだ。
写真は、岩場が多く残された「轟の瀬」を渡るとどろ大橋。
(06.05.07.撮影)
R504は高尾野町まで続きますが、今回の紹介はこれで終わり。
2010.05.24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 九州の国道
