国道484号 旧加茂川町の中心部

畑ヶ鳴峠下の溜め池(岡山県吉備中央町・旧加茂川町)
R484_309
吉備高原の緩やかな畑ヶ鳴峠を越えてきたR484は、宇甘(うかい)川流域へと下っていく。
宇甘川は吉備高原の丘陵地を流れて、御津町で旭川に注ぐ河川だ。
丘陵地内は畑作が盛んで、国道沿いにも農業用水の小さな溜め池、古野谷池がある。
(08.01.03.撮影)

下加茂地区の集落(岡山県吉備中央町・旧加茂川町)
R484_302
畑ヶ鳴峠に端を発する小さな小川に沿って下ってくると、やや開けてきて宇甘川流域に降りてくる。
まだ峠からの下りの勾配のある国道沿いには、小さな谷の中に集落とわずかな水田がある。
(08.01.03.撮影)

旧加茂川町の中心部(岡山県吉備中央町・旧加茂川町)
R484_298
宇甘川まで下ってくると平地も広くなり、次第に市街地が広がるようになる。
R429との交差点付近が、旧加茂川町の中心部であり、町庁舎や商店街などが並ぶ。
峠から下ってきたR484は、裏路地のような通りを抜けてきて、宇甘川を渡ってR429とぶつかる。
旧加茂川町は人口6000人程度の町で、2004年に西隣の賀陽町と合併した。
(08.01.03.撮影)

R484は、このあとも西進して高梁市を目指しますが、今回の紹介はここで終わり


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2010.12.21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中国の国道

国道484号 吉備高原の畑ヶ鳴峠

吉備高原のワインディング1(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_329
備前・備中・備後とまたがる吉備高原は、隆起準平原のなだらかな高原地帯だ。
高原を縦断するR484は、吉備高原内の畑作集落や小さな峠を越えながら西進する。
岡山の3つの大河の真ん中、旭川を越えると、再び高原の中に入り込み、高梁川を目指す。
途中には標高300mに満たない小さな畑ヶ鳴峠を越える。
(08.01.03.撮影)

吉備高原のワインディング2(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_320
国土地理院地図でも河川名の表記の無い小さな沢に沿って、峠を目指していく。
針葉・広葉の樹林地に囲まれた静かな谷筋で、畑地や集落は少ない。
路上の白い粉は、凍結防止剤だ。
(08.01.03.撮影)

畑ヶ鳴峠(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_314
最後の集落を越えると、途端に幅員も狭くなり、山の中に入り込んでいく。
峠自体の標高差は小さいので、すぐに峠頂に到達するが、それまでこのような狭隘路となる。
沿道は針葉樹の植林地でもあるが、緩やかな山の山頂には農場や牧場もあるようだ。
(08.01.03.撮影)

次回は、旧加茂川町を紹介します。


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2010.12.08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中国の国道

国道484号 吉備高原の交易拠点・建部町福渡地区

旭川を渡る大宮橋(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_349
旭川は、山陰と山陽を分つ蒜山高原から流れ出て、吉備高原を蛇行しながら流れ、岡山市を通り児島湾に注ぐ一級河川だ。
古来より岡山と出雲の交易路として、旭川の舟運が使われていた。
旭川は、岡山の北の都市、津山を通らずに流れるため、岡山と津山を結ぶには陸路が必要であった。
これが津山街道であり、舟運と街道の交差点として建部町がある。
福渡と呼ばれる中心地区は、舟運と街道の拠点として商業的に栄えてきた地区だ。
(08.01.03.撮影)

福渡地区の旭川(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_341
吉備高原の中を流れる旭川は、岡山市街に出るまで目立った平野を作らず、それまで蛇行を繰り返す河川だ。
建部町の中心部・福渡では、河岸段丘が発達して小さな低地を作っている。
ここに、津山街道を継承するR53や津山線と、東西方向に走るR484が交差する。
山裾の河岸を走っていく道路がR484。
(08.01.03.撮影)

吉備高原の中へ再突入する(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_335
しばらく旭川沿いを走った後は、再び、国道は高原の中へと入り込んでいく。
久具地区の集落が、川沿いの広い低地の最後の集落であり、これより徐々に狭隘な山道へと変わっていく。
(08.01.03.撮影)

国道紹介がしばらく休止しておりましたが再開しました。次回は、旧建部町の西側を紹介します。


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2010.12.06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中国の国道

国道484号 緩やかな吉備高原の田園地区・建部町(1)

吉備高原の山間部(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_372
広島県から岡山県にかけて横たわる吉備高原は、隆起準平原と呼ばれるなだらかな丘陵地帯だ。
高原の中は、旭川や吉井川のような河川に沿って都市が形成され、丘陵内は畑作や畜産が盛んだ。
旭川と、これに隣接する吉井川を分ける分水界を越えて来た国道は、旭川に向かって下っていく。
谷あいには農業用の溜め池などがあり、町内の農業を支えている。
(08.01.03.撮影)

大田地区の最終集落(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_366
吉井川水系から旭川水系に出た国道は、支流の長谷川を下って旭川本流へと下っていく。
なだらかであるものの、谷あいは狭い長谷川流域では、狭い耕地に水田を作っている。
上谷集落は川の上流の集落で、これより徐々に谷が広がっていく。
(08.01.03.撮影)

大田地区を流れる長谷川(岡山県岡山市・旧建部町)
R484_357
旭川の小さな支流の1つ、長谷川に沿って国道は下ってくる。
狭い谷あいに耕地を作り、大田地区の集落が集まっている。
周囲の山林は、植林地や薪炭林が多く、吉備高原の景色を作っている。
旭川沿いの中心市街にも近く、早朝でも人通りがある。
(08.01.03.撮影)

次回は、旧建部町の西側を紹介します。


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2010.09.12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中国の国道

国道484号 緩やかな吉備高原の田園地区・吉井町

砂川沿いの仁堀中地区(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_398
児島湾まで南流する砂川は、吉備高原の中の仁堀地区から発する。
緩やかで低い標高の丘陵地帯である吉備高原では、米作、野菜などを産出する。
砂川沿いの平坦地には水田が広がっている。
赤磐市に合併する前の吉野町の、さらにその前身の仁堀地区の中心部でもある。
(08.01.03.撮影)

丘陵の峠越え・仁堀西地区(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_393
岡山県の三大河川、東から吉井川、旭川、高梁川は、いずれも岡山・鳥取県境の中国山地から発して瀬戸内に注ぐ。
そしてまた、中国山地の前衛となる吉備高原をぬって流れる。
吉備高原を流れる中小河川は、いずれ3つの大河川のどれかに合流するわけで、緩やかな分水界が存在する。
吉井川の河畔から来た国道は、やがて低くて緩やかな分水界を越えて、旭川水系へと入って行く。
仁堀西地区は、吉井川水系の最終集落で、集落を見守る小さな祠がある。
(08.01.03.撮影)

吉井川水系・旭川水系の分水界(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_389
ともに岡山平野へ流れて行く吉井川と旭川は、岡山県に3つある1級河川のうちの2つだ。
2つとも中国山地から南下する河川で、途中で吉備高原を流れて行く。
この2つの川を分つ吉備高原は、緩やかな丘陵地帯で、その分水界越えの峠もとても緩やかだ。
分水界を越えてもなお同じ吉井町内(赤磐市に合併する前の吉井町)だ。
(08.01.03.撮影)

新庄川上流部の西勢実地区(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_383
岡山・鳥取県境の蒜山高原から発する旭川は、落合盆地を経て吉備高原に突入し、岡山市で児島湾に注ぐ一級河川だ。
吉備高原では中小の支流が合流し、そのうちの1つが新庄川だ。
新庄川の最上流部は緩やかな丘陵地帯で、薪炭林や農地が広がる。
西勢実地区の集落は、国道よりさらに上流側にあるようだ。
(08.01.03.撮影)

次回は、旧建部町を紹介します。


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2010.08.22 | コメント(2) | トラックバック(0) | 中国の国道

国道484号 吉井川から吉備高原へ向かう

今日から、R484を紹介します。岡山県備前市が起点で、しばらくR374と重複したあと旧吉井町で分岐します。今回はここからの紹介です。

R374との分岐点・稲蒔(いなまき)(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_418
岡山県の三大河川の1つ、吉井川は、鳥取県との県境で発して、津山盆地を作って岡山市東部で瀬戸内海に注ぐ一級河川。
津山は、内陸の美作国の中心地で、瀬戸内とは吉井川の舟運でつながっていた。
その河川航路の港町として旧吉井町は発展してきた。
吉井町の最東部を流れる吉井川に沿って遡上してくるR374と分岐し、R484は緩やかな吉備高原へと入っていく。
(08.01.03.撮影)

吉備高原への登坂路(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_413
吉井川の本流から別れて、小さな支流を遡上して丘陵地帯へと登っていく。
丘陵は中国山地の前衛の緩やかな地形で、平坦面が多い。
支流が作る谷筋も緩やかなものだ。
吉井町と岡山市街とを結ぶ街道として使われる区間だ。
(08.01.03.撮影)

吉備高原の谷(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_408
やかな丘陵の分水界に向かって登ってくる国道は、菊ヶ峠で吉井川水系を越える。
この緩やかな峠の最終集落が塩木地区だ。
両側を緩やかな山に囲まれた谷で、集落内を通る旧道(写真左)とは別に、国道は谷を挟んで集落とは反対側にバイパス(写真右)が出来ている。
路線バスなどは集落のある旧道へと向かっていく。
谷には農地が広がっている。
(08.01.03.撮影)

菊ヶ峠(岡山県赤磐市・旧吉井町)
R484_403
菊ヶ峠は、吉井川水系と砂川水系を分ける、小高い丘陵の峠で、標高200mととても緩やかな峠だ。
岡山市中心部へと向かう街道筋でもあり、周辺にはゴルフ場も多くある。
峠には観光ドライブインがある。
(08.01.03.撮影)

次回は、旧吉井町西部を紹介します。


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2010.07.27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中国の国道

国道433号 広島県を代表する酷道

太田川の源流域と江の川の源流域がある広島県中西部は、山陰と山陽を分ける分水界にあたる。
標高500m前後のなだらかな高原地帯が広がっていて、アップダウンが多いが快走できる酷道が多く整備されている。

しかし、山を深く入って行くような区間では未改良のところもあり、林業関係者が入って行くような林道のような国道もある。

そんな「酷道」と呼ばれる狭隘区間を持つ国道は、中国山地内を通るR433やR488があり、中国地方を代表する酷道だ。

R433が通る山の中は植林地や薪炭林で、ガードレールもない区間が続く。
幅員もかなり狭く、2トン車以下でないと曲がりきれない急なカーブもある。

杉花粉の季節も終わり、新緑の季節は萌える緑色が気持ちよいので、窓を開けての走行がおすすめ。



動画は、R186と交差する旧加計町の中心部から出発して、R433の狭隘区間の1つを通って、旧豊平町の市街まで下って行く区間。

狭小の区間では、幸いにも対向車が無く、離合に苦労することは無かった。

ちなみに、このような道路は、暗闇の森の中にヘッドライトが浮かぶので、夜間の方がかえって対向車を発見しやすく走りやすい。

2009.05.10 | コメント(4) | トラックバック(0) | 中国の国道

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国道、港湾、河川、都市を回る家出人

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